再エネ100%の
CO2を出さない
充電を実現したい

【お知らせ】再エネ100%の充電に向けて。昼EV充電アライアンス(Deca)を結成しました

昼充電アライアンス(Deca)とは

日本で、電気自動車の普及を促し、電力システムの脱炭素化・安定化を実現するためには解決すべき多くの課題があります。

再エネ100%の快適な充電ライフの実現に向けて、Climate-Tech・MaaS・AI・ブロックチェーンなどの専門領域で日本・シリコンバレー・アジア諸国で活動するスタートアップ8社が発起者となって、アライアンスを結成しました。

結成の理由:社会の「負」を解決したい

EVの普及促進のためには、電力システムの安定が不可欠です。分散・自律型電力システムの構築に向けて、EVが重要な構成要素となります。

ところが、今の日本では、電力と自動車はそれぞれのシステムがソフト・ハード共に分断されていて、業界慣行も異なるため、その境界線上にあるEV充電には様々な問題が発生しています。例えば以下のようなものです。

①太陽光発電がフル稼働する時間帯の電気料金が深夜帯の2倍以上するメニューがあること。その結果、せっかくの昼間の再エネ発電を止めてしまったりしています。

➁高性能急速充電が可能なEVが開発され、充電器が設置されても、充電所では、様々な事情で、15分経つと出力が下がったり、制限されたりと、ユーザーのフラストレーションは溜まる一方です。

③充電器を自宅・マンション・事業所に設置する際の契約や技術面での決まり事がとても複雑なため、工事もままなりません。

これらの社会課題を解決して、再エネ発電した電気を、自宅でも出先でも、もっと手軽に、安くに充電できれば、EVのある暮らしはもっと豊かになると私たちは考えます。

無理をしては続かない

私たちは、皆様の生活パターンを曲げてまで、また割高な料金を強いてまで「再エネ100%の昼充電」を強硬に進めようとは全く考えていません。

むしろその逆で、皆様と、現在の課題を共有して、よい決まりやルールの下で、お得に、無理なく、快適にその解決を図っていきたいと考えています。

高いUXの実現こそが、EVの普及を促し、再エネ・自律・分散を軸とする電力システムのアップデートの原動力だからです。

カリフォルニア州の先行事例

その解決に向けて、私たちは、米国の成功事例に注目しています。

特にカリフォルニア州では、州政府の強いリーダーシップの下、電力事業とEV事業が一体化して、太陽光発電所・蓄電所・充電所・オンサイト・電気自動車の各セグメントのシステムがシームレスに一体化しています。

このため、あっという間にEV150万台導入を達成しました。

テスラなどのEVユーザーは、太陽光発電を安く、ストレスなく、スーパーチャージすることができるし、夜間にEV再エネ充電するための家庭用蓄電池の導入も進んでいます。

昼充電アライアンス(Deca)の結成

そして、日本です。ピンチはチャンスです。

日本国内外の電力・自動車関連のスタートアップがその英知を結集して、各企業が様々な社会課題解決型のビジネスモデルをそれぞれの強みで構築し、事業化するために、昼EV充電アライアンス(Day-Time EV Charging Alliance:略称Deca)を結成しました。

その概要をプレスリリースしておりますので、是非こちらもご覧ください。

活動の進め方

プロジェクトごとに、アライアンスの各企業が自律的に協業関係を開始しています。

時として、活動地域や事業領域や競合関係にあることもありますが、緊張感を持って、切磋琢磨して、昼充電の機運を醸成してまいります。

今後、Twitter (@jnpc2020) において、#昼充電 #DaytimeCharging と付けて、活動内容を日々発信してまいりますので、是非フォローいただければ幸いです。

最初の事業

まず最初に、2023年4月26日から5月7日までの12日間、米国シリコンバレー・シカゴ・デンバー・ソルトレークシティーにおいて、当地スタートアップ・シカゴ大学・BEVユーザーコミュニティとのロードショーを実施いたします。

また、2023年6月12日から16日までの6日間、フィリピン・マニラにおいて、アジア開発銀行が主催するAsia Clean Energy Forumで、アジア新興国の政府機関・スタートアップのキャパシティー・ビルディング プログラムを実施いたします。

発足時の参加企業

発足時の参加企業は以下の8社です。

Zenmov株式会社:スマートモビリティ(スマート交通サービス)やMaaS実現に必要なIoTサービスの企画・開発を行ない、東南アジア2か国・日本を中心に政府機関等と連携し各種事業を展開している。
https://zenmov.com/

株式会社Opening Line:ブロックチェーン技術を製造業、セキュリティ、ヘルスケア、介護福祉、教育などさまざまな領域への社会実装を実行している。
https://www.opening-line.co.jp/

株式会社GLODAL:人工衛星による地球観測データや人流データをはじめとした地理空間ビッグデータによる人工知能(AI)の技術を用いて、電力・交通・インフラ事業等の分野でソリューションや人材育成プログラムを国内外に提供している。
https://glodal-inc.com/

株式会社EXPERIMENTS:Changing the world through Social Experiments。ナッジ理論を活用した行動変容デザイン・社会実証の企画構築運用支援・社会実証プラットフォームの企画開発の運営を行っている。
https://experiments.co.jp/

株式会社HYAKUSHO:長野県塩尻市を本拠に、農業を起点として、行政や地域コミュニティと連携して、「新しい公共」を創造するソリューションを提供。地域循環型ビジネスを指向する全国大手小売り・旅行・鉄道会社等へ数々のソリューションを提供している。
http://hyakusho-mag.com/

株式会社NAC:秋田県横手市を本拠とする、日本発のSDGs実現を目指すスタートアップ。先端的行動・認知科学技術を用いて脱炭素農業に向けたソリューションを社会実装している。
https://www.j-nac.com/

株式会社電力シェアリング:電気自動車・エネルギー系スタートアップ。EVの「昼充電:Day-Time Charging」で再エネ普及と電力システムの安定化を目指す。2017年6月創業:東京・シリコンバレー・アジア途上国の3拠点で事業展開。
https://www.d-sharing.jp/

一般社団法人ナッジ推進協議会(NPC):生活の各面におけるナッジ等の行動インサイトを活用した行動変容施策の国内普及と海外諸機関とのコミュニケーションを進める公的プラットフォーム
https://www.enudge.org/