購入・調理
18 食材の買い物や保存での工夫 <地域脱炭素ロードマップ:ゼロカーボンアクション30>
FOOD
食べきれる量、使い切れる量を 購入・調理
食べきれる量、使い切れる量を買ったり、作り過ぎないように心がけましょう。余剰食品はフードドライブの活用等によりフードバンク等に寄附することを考えてもよいかもしれません。
計画性のある買い物による食費の節約にもつながりますし、家庭ごみの減量(生ごみの管理が不要もしくは低減)、子どもへの環境(家庭)教育推進活動に繋がります。作り手のモチベーションアップや過食・飽食の抑制、暴飲暴食の回避による健康維持も期待できます。
また、フードバンク等への寄附による余剰食品の活用の取組も広がっています。買いすぎて食べきれない場合や、贈答品が余ってしまう場合には、フードドライブなどへの寄付やお裾分けを検討してみませんか。自治体がフードドライブを行っていることもありますので、自治体のホームページ等を確認ください。
災害用に備蓄した食品の活用も見逃せん。あちこちで、その活用の取組がなされています。例えば、環境白書によれば、農林水産省、消費者庁、文部科学省は、それぞれの省庁が保有する災害用備蓄食品をフードバンク等活動団体へ提供を行ってきたのですが、この取組を、中央府省庁全体で実施することとしたそうです。
環境白書について
環境省が毎年5月ないし6月頃に発行する白書です。前年度の自然環境状況に関する報告や、本年度に目指す環境保全に関する施策などが掲載されています。
食品ロスをめぐる現状
食品ロスとは、本来食べられるにも関わらず捨てられてしまう食べ物のことです。食べ物を捨てることはもったいないことで、環境にも悪い影響を与えてしまいます。
それでは、日本ではどれくらいの食品ロスが発生しているのでしょうか?以下は農林水産省がまとめたグラフです。
農林水産省の統計によれば、日本の食品廃棄物等は年間2,531万tで、その中で本来食べられるのに捨てられる食品「食品ロス」の量は年間600万tになっています。(平成30年度推計値)日本人の1人当たりの食品ロス量は1年で約47kgで、日本人1人当たりが毎日お茶碗一杯分のご飯を捨てているのと同じ量になります。
食品ロスは、事業活動を伴って発生する食品ロス(事業系食品ロス)と各家庭から発生する食品ロス(家庭系食品ロス)に分けられます。
食ロスについてもっと知りたい方は、食品ロスの発生量、家庭で発生する食品ロスには食べ残し、直接廃棄、過剰除去といった種類があること、食品ロスを減らすために消費者自身でできること、などを紹介している環境省のサイトをご覧ください。
画像は「飲食店での食べ残しの持ち帰り行為の新たな名称「mottECO(もってこ)」」